実在の人物を描く自伝的映画に出演する俳優たちは演技力だけでなく、本人を彷彿とさせるルックスや特徴を掴んでいることが肝心だろう。そこでBuss Feedが実際の人物の写真と比べ、その役に見事なりきった俳優たちとして厳選した23人を紹介しよう。

　“目は口ほどにものを言う”と言うが、“写真も口ほどにものを言う”ことを改めて実感する今回の選出。『Ray／レイ』（05）で伝説の盲目のミュージシャン＝レイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスや、『モンスター』（04）でアメリカ史上初の女性の連続殺人犯と言われるアイリーン・ウォーノスを演じたシャーリーズ・セロンなど、選ばれた23人の多くはアカデミー賞や他の権威ある映画賞で演技賞や男優／女優賞を獲得している。

　Buzz Feedでは本人と俳優の写真での比較と共に、作品にまつわるトリビアを紹介している。例えば『エディット・ピアフ～愛の讃歌～』（07）でエディット・ピアフを演じた女優マリオン・コティヤールは、本人にもっと似るために髪の毛の生え際を剃り、眉毛を完全に剃り落とし、5時間かけてメイクを施したという。

　Buzz Feedが選出した23人の俳優たちの作品は、幾つかの未公開作品と今後日本でもリリースされることが期待される最新作を除き、ほとんどがDVDなどで鑑賞可能だ。ラインナップは以下の通り。

●ジェイミー・フォックス／レイ・チャールズ／『Ray／レイ』（05）
●フィリップ・シーモア・ホフマン／トルーマン・カポーティ／『カポーティ』（06）
●ダニエル・デイ＝ルイス／エイブラハム・リンカーン／『リンカーン』（13）
●サルマ・ハエック／フリーダ・カーロ／『フリーダ』（03）
●マリオン・コティヤール／エディット・ピアフ／『エディット・ピアフ～愛の讃歌～』（07）
●デンゼル・ワシントン／マルコムX／『マルコムX』（93）
●ゲイリー・オールドマン＆クロエ・ウェッブ／シド・ビシャス＆ナンシー・スパンゲン／『シド・アンド・ナンシー』（88）
●ケイト・ブランシェット／ボブ・ディラン／『アイム・ノット・ゼア』（07）
●ジョン・ハート／ジョン・メリック／『エレファント・マン』（81）
●グレッチェン・モル／ベティ・ペイジ／『ベティ・ペイジ』（07）
●ジェフリー・ラッシュ／ピーター・セラーズ／『ライフ・イズ・コメディ！ ピーター・セラーズの愛し方』（05）
●ブルーノ・ガンツ／アドルフ・ヒトラー／『ヒトラー　～最期の12日間～』（05）
●ベン・キングズレー／マハトマ・ガンジー／『ガンジー』（83）
●ジョニー・デップ／エド・ウッド／『エド・ウッド』（95）
●ロバート・ダウニー・Jr／チャーリー・チャップリン／『チャーリー』（93）
●シャーリーズ・セロン／アイリーン・ウォーノス／『モンスター』（04）
●ジム・キャリー／アンディ・カウフマン／『マン・オン・ザ・ムーン』（00）
●ロバート・デ・ニーロ／ジェイク・ラモッタ／『レイジング・ブル』（81）
●マイケル・ダグラス／リベラーチェ／『恋するリベラーチェ』（13）
●ジェニファー・ロペス／セレナ／『セレナ』（未）
●アンソニー・ホプキンス／アルフレッド・ヒッチコック／『ヒッチコック』（13）
●チャドウィック・ボーズマン／ジェームズ・ブラウン／『Get on Up（原題）』
●エディ・レッドメイン＆フェリシティ・ジョーンズ／スティーヴン・ホーキング＆エレイン・メイソン／『The Theory of Everything（原題）』