染谷将太はおっさんで伊藤英明はやんちゃ坊主? 宇多丸&マキタスポーツ 爆笑トーク連発
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人気監督・矢口史靖の最新ヒット作『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』の、ブルーレイ&DVD発売(11月19日)に向け、音声コメンタリーの収録が行われた。映画の中では “もともと現地(森)にいた男?”かと見まがうほどのなりきり演技を見せつけたマキタスポーツと、作品に一切タッチしていないにも関わらず矢口監督から直々に指名された宇多丸(ライムスター)が参加した。
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宇多丸は、自身のラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で映画評論コーナーを持ちマニアックな映画ファンからの支持も高い。そんな宇多丸のラジオ番組にマキタスポーツがゲストに出たりと以前から交流があるという二人が軽妙なやりとりを繰り広げた。
直木賞作家・三浦しをんの小説を映画化した本作は、ヘナチョコ都会青年の勇気(染谷将太)が、林業研修の募集パンフレットの表紙に写る美人(長澤まさみ)に一目ぼれしたことがきっかけで、携帯も繋がらずコンビニもないド田舎の村に就職することになり…という矢口監督らしい笑いを織り交ぜた成長物語。
宇多丸は映画の序盤から「染谷くんが都会で歩いているシーンとか映像がスパイク・リー監督っぽいんですよ」と“通”な分析を展開。その後も、「矢口監督のウェルメイドさとバッドテイストが絶妙なバランスで仕上がっている」など鋭い指摘を次々と繰り出し「なるほどね~」とマキタを唸らせた。
「染谷くんって、これまでこういう軽薄な都会の少年っぽい役とかしたことがないですけど、普段の染谷くんにはこういう一面もあったりするんですか?」との宇多丸の問いにはマキタが「いや、全然チャラくないね。染谷の心の中にはハゲたオッサンがいる(笑)もう同年代の感覚だよ~」とぶっちゃけトーク。
一方、村の野生的で凶暴な先輩・ヨキを演じた伊藤英明については「やんちゃ坊主、丸出し」とマキタ。しかし同時に「この作品のヒデアキはヒデアキ史上、最高のヒデアキ」と断言。伊藤がものすごい勢いで走ってきて走行中のトラックの荷台に飛び乗るシーンの撮影で、伊藤が「トラックを追い越し(!)」てしまいNGを出したというエピソードには「俺たちのヒデアキ、サイコー!」とふたりで大盛り上がりしていた。
宇多丸は、矢口監督から「遠慮しないで思いっきり辛口コメントを言って欲しい」とM願望たっぷりのリクエストを受けていたそうで、「矢口作品の中にも正直言うと好き嫌いがないわけではないんです。でもこの作品は細かいところまで本当によくできている大好きな映画で文句を言うのは難しいんですよ…」と妙な恨み節をこぼしつつも、持ち前の“辛口”は途中きっちりと披露。そしてクライマックスの“奇祭”のシーンまで見守ったマキタと宇多丸は、「大オチ、キター!!」と画面に向けて拍手を送っていた。
矢口監督×染谷将太ほかのオーディオコメンタリーやメイキング集、カラーブックレットなどが付いた『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ ブルーレイ豪華大木エディション』(7500円・税別)、スタンダードエディションは11月19日発売。レンタルは11月5日開始。(取材・文:望月ふみ)