『ツイン・ピークス』、ファンの力でシーズン3が完結!?
カルト的人気を誇ったデヴィッド・リンチ監督の海外ドラマ『ツイン・ピークス』。シーズン2の最終話でローラがクーパー捜査官に「25年後に会いましょう」と告げてから25年後になるという今年、ファンの手によりシーズン3が完結したようだ。
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今年1月にはリンチ監督が新シーズンを製作するとウワサになり、ドラマ本編の復活にファンの期待が高まったが、本件に関してはリンチ監督自身が否定し実現しないことが明らかになった。だが、エメット・ファーレイとパトリック・ファーレイという2人の人物が、それならば(!?)と発起人となり、ファンのためのファンが作るシーズン3として、「Enter the Lodge」なるサイトとツイッター・ページを3月25日(現地時間)に立ち上げた。
このシーズン3ではドラマの最終話の続きということで、1989年3月25日からストーリーは進むという設定のもと、ドラマに登場したキャラクターたちがツイッター上で会話を交えることで展開。FBI捜査官のデイル・クーパーや「 ダブルRダイナー」のオーナー=ノーマ・ジェニングス、ローラの親友ドナ・ヘイワードといったお馴染みのキャラクターたちが、それぞれツイートすることで、新たなストーリーが紐解かれていった。
内容は英語だが、ツイッターの「Twin Peaks Season 3」(@EnterTheLodge)ページ、もしくは本企画のまとめサイト「Enter the Lodge」で閲覧が可能だ。ウエブサイトでは「Story」というセクションで、1日ごとの会話を閲覧できるが、最終話となる1989年4月19日はグレート・ノーザン・ホテルの513号室にドナやFBI特別捜査官のチェット・デズモンドらが集まり、ローラの新たな秘密がドナから明かされた…。最後はクリフハンガーにも取れる終わり方で続編の計画もあるそうだが、しばし休みが必要とのこと。次はさらなる協力者を募集したいと考えているようだ。
本サイトにはまた、ベンジャミン・ホーンのCTスキャン結果や、クーパー捜査官のテープ起こしの原稿など、ツイン・ピークスで起きた様々な出来事の関連書類も掲示されており、完全に非公式ではあるが、なかなか手が込んでいる。こうして20年以上経った現在も、ファンに愛され続ける『ツイン・ピークス』。そのうち熱狂的なファンから刺激を受け、リンチ監督や共同製作者のマーク・フロストが、『ツイン・ピークス』の新たな章に着手するなんてニュースが届くことに期待したい。