ハリウッド版『オールド・ボーイ』公開決定 原作&韓国版とも異なる新たな結末
関連 :
社会派の巨匠スパイク・リー監督が、20年間監禁された男の衝撃的、かつあまりにも哀しい復讐劇を描出した『オールド・ボーイ』の6月公開が決定。ティーザーポスターも解禁された。
【関連】スパイク・リー監督が描く『オールド・ボーイ』ティーザーポスター拡大写真
土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースにしたパク・チャヌク版『オールド・ボーイ』(04)は、復讐に人生を捧げた二人の男がたどる壮絶な運命を描き、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。世界中の観客のド肝を抜き、多くのクリエイターの創造意欲を刺激した。その一人であるスパイク・リー監督が挑んだハリウッド版『オールド・ボーイ』は、舞台をアメリカの架空の都市に移し、新解釈をふんだんに織り交ぜた再創造バージョン。理由もわからないまま20年間監禁された男の狂気と野性を徹底的に描出。9.11同時多発テロ、イラク戦争、オバマ大統領誕生へと至る1993年から2013年を背景に、原作とも韓国版とも異なる復讐劇を完成させた。
主人公ジョーを演じるのは『ノーカントリー』『トゥルー・グリット』のジョシュ・ブローリン。20分にもわたる一人芝居で表現する監禁部屋のシークエンス、30人以上の敵との肉弾バトルを長回しのワンカットで演じきった乱闘シーンは、ブローリンの気迫を強烈に印象づける。ジョーの心の拠り所となるソーシャル・ワーカーのマリー役は、今夏の超大作『GODZILLA』のヒロインにも抜擢されたエリザベス・オルセン。『第9地区』の主演で脚光を浴びた曲者俳優シャールト・コプリーが、神をも恐れぬ復讐計画を実行する謎の男を不気味に演じる。『アベンジャーズ』のニック・フューリー役サミュエル・L・ジャクソンの凄みたっぷりの怪助演も見逃せない。
1993年10月8日、泥酔して街をさまよう広告代理店重役ジョー・ドーセットは、意識が混濁する中、見知らぬ一室に閉じ込められてしまう。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。そんな監禁生活が20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放された。監禁中に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、愛娘ミナとの再会を果たす前に、自分を陥れた男への復讐を誓う。やがて彼の前に、あらゆる人間の良心を捨てた冷酷非情な男が現れる……。
原作コミックとも韓国版とも異なる、新たな結末とは!? ハリウッド版『オールド・ボーイ』は6月全国公開。