KAT‐TUN上田竜也、共演者からの個別指導料請求に困惑も「お金を払う」と断言
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蜷川幸雄演出の舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』の初日を明日にひかえ、8日、シアターコクーンにて舞台の一部が報道陣に公開された。公開後には、囲み取材も行われ、蜷川をはじめキャストのKAT‐TUN上田竜也、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信らが作品について語った。
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本作は、Bunkamura25周年記念公演第1弾作品で、多くのファンを魅了しダンサーや詩人としても活躍する小説家・古川日出男の書き下ろし戯曲。伝説の熊猟師の子孫である兄弟が、100年の時空を超えて織りなす叙事詩だ。シアターコクーンの芸術監督でもある蜷川にとって、古川作品は初挑戦。キャストには、KAT‐TUNの上田竜也をはじめ、井上芳雄、鈴木杏、勝村政信など、多彩な顔ぶれが揃った。
通し稽古の途中で取材に応じた蜷川と上田ら4人のキャストたち。蜷川作品初参加ながら、「何だかんだいって楽しかったですね」と語る上田。「(稽古が)始まるまでは緊張しましたが、勝村さんや蜷川さんにガッツリ指導して頂いて、あの時はきつかったけれど今は楽しいですね」と余裕の表情を見せたが、これを聞いた勝村からは「(指導料として)お金を払って欲しかったのですが、まだ払ってもらっていませんね」と一言。井上も「払え払えと言っているんですけれどね」と突っ込むと「そんな…」と困った表情を見せた上田が、「勝村さんと井上さんがいなかったら危なかったですね。だから、お金を払おうと思います! 」と断言。勝村からは、「高いですよ。時給800円ぐらいで」というリアクション。チームワークの良さを見せつけた。
一方、10年ぶりの蜷川作品となった井上は、「何しろビビっています。台詞だけは稽古前に完璧に入れてこようと頑張っています」と恐怖の表情。これを聞いた蜷川からは、「出たくないって雑誌で公言していた」というツッコミが。マタギ姿が妙にピッタリの勝村は、「(共演は)初めての方が多いので楽しかったです。普通の戯曲とは違って難解で大変でしたが、普通の戯曲とは違うエネルギーが出ているので楽しかったです」と、舞台経験豊かな役者ならではの感想も。
書き下ろしの古川作品について、「理解できなくて大変でした。その分頑張ったから面白いです」と語る蜷川。上田の起用については、「目付きが悪いし、意志が強そうだし良いかなと思って(笑)。ジャニーズの人は真面目だから上田君も分からないところを廊下で稽古したり、勝村君と井上さんがそれを手伝ったり。昨日の通し稽古を見ると、お前才能あるな、という感じでしたね」と絶賛した。更に「演技に狂気を出せば出すほど楽しくなって。素の自分にもそういうところがあるのでしょうね」と上田が語れば、鈴木からは「少しずつ狂気が増せば増すほど楽しくなって開放されていく過程が、見ていて面白かったです」というコメントも。
最後に、初日を前に改めて意気込みを聞かれた上田。「まだまだイケると思うので、明日(初日)のことは考えていません。伸ばせるところは伸ばしたいと思います。壮大な舞台になっていますが、来ていただいた方にしかわからないことがたくさん起こるので、ぜひ御覧ください」と自信に満ちた表情。取材陣から「稽古中、何か跳んできたことは? 」という質問が飛ぶと、すかさず蜷川が「しねえよ! 」と答え、会場は笑いに包まれた。
舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』は、シアターコクーンにて1月9日から2月1日まで上演。