『M‐1グランプリ2024』準決勝レポート到着! ベストアマチュア賞は現役大学生コンビ
今年、記念すべき20回目を迎えた『M-1グランプリ』。出場者数は昨年より1790組も増え、1万330組と、遂に1万組を突破した。過去もっとも苛烈をきわめることになったこの戦いを見事勝ち抜いた30組と、ワイルドカード枠で復活した1組を合わせた31組が準決勝に進出。今年も、知名度、プロアマ問わず、“とにかくおもしろい漫才”『M-1グランプリ』優勝を勝ち取った1組が栄えある20代目のチャンピオンに輝く。
【写真】ベストアマチュア賞は筑波大学4年生のコンビ・乙女ブレンド
準決勝のMCを務めるのは第1回から予選のMCを務めるはりけ~んず。これまで予選を見続けてきた2人だけに今回のエントリー数に「歴史を積み重ねて、今年のエントリーはなんと1万330組!」と喜びもひとしおの様子だった。準決勝ではまず「ベストアマチュア賞」を発表。選ばれたのは筑波大学4年生のコンビ・乙女ブレンド。2人は「この賞が誰になるのかずっとドキドキしていました」「授業中に受賞のメールがきたので声を出さずに天を仰ぎました」とうれしそうにコメントしていた。「ナイスキッズ賞」は蛍光灯ら5組が受賞。「ベストキッズ賞」には小学生の女の子コンビ・あわよくばが選ばれた。「ジモトスター賞」は沖縄弁のネタで会場を沸かせたありんくりん達5組が受賞。その後、乙女ブレンドがネタを披露し、お笑い界隈のネタをふんだんに盛り込んだテンポの速いネタでしっかりと会場を温めた。
トップバッターは、ワイルドカード枠で辛くも準決勝に滑り込んだラストイヤーのロングコートダディ。2度目の準決勝進出となったスタミナパンは彼女役の麻婆が相方・トシダを振り回す無邪気なボケで笑いを量産する。4度ファイナリストとなるも昨年は決勝を逃したオズワルドの漫才では、畠中の口から飛び出した意外な言葉に伊藤のツッコミがさく裂。初の決勝進出を狙うフースーヤはギャグ満載のネタで一気に畳みかける。初の準決勝進出を果たしたカラタチは、アニメオタクの大山とアイドルオタクの前田がマウントの取り合い。3年連続準決勝進出のママタルトはボケの大鶴が体重190kgとは思えない動きで観客を笑わせる。2年決勝から遠ざかっているインディアンスは、田渕の息つく暇もないボケにきむも負けじと早口のツッコミで応戦。バッテリィズは寺家が教える名言に対してエースが繰り出す素朴な疑問に観客が笑いながら共感。結成3年目のジョックロックはゆうじろーのボケに叫びながらツッコむ福本のワードセンスが冴え渡る。昨年1票差で令和ロマンに敗れ準優勝となったヤーレンズのネタでは、楢原のへんてこなキャラと出井の的確すぎるツッコミに観客は笑いっぱなし。ラストイヤーのダイタクは双子の特性を存分に活かしたネタで決勝進出を狙う。3年連続ファイナリストの真空ジェシカは今年も川北ワールド全開。令和ロマンは髙比良(※髙=はじごだか)の縦横無尽なボケとテンポのいい松井のツッコミで昨年王者の風格を見せつける。トリはラストイヤーのトム・ブラウン。2018年の決勝で会場を沸かせた唯一無二のスタイルで、6年ぶりの決勝へ返り咲くべく全力で漫才を披露した。
この中から栄えある決勝に進出できるのは10組。そのうち敗者復活組を除く9組をこのあと、21時30分(予定)より、TVerスペシャルライブの生配信にて発表される。
なお決勝は、12月22日18時30分からABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットにて生放送。