エマニュエルを禁断の快感へと導く謎多き人物たち――『エマニュエル』場面写真6点解禁
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映画『エマニエル夫人』(1974)を現代に生まれ変わらせた映画『エマニュエル』(2025年1月10日公開)より、主人公エマニュエルを禁断の快感へと導く謎多き人物たちを捉えた場面写真6点が解禁された。
【写真】エマニュエルの“ガイド”となる妖しげなキャラクターたち
エマニエル・アルサンによる官能文学の傑作『エマニエル夫人』。1974年にはジュスト・ジャカン監督、シルヴィア・クリステル主演で映画化され、全世界を熱狂で包んだ。あれから50年の時を経て、全世界を虜にしたあの“エマニエル夫人”を現代的にアップデートして生まれ変わらせた『エマニュエル』が誕生。エマニュエルは仕事でオーナーからの査察依頼を受け、香港の高級ホテルに滞在しながらその裏側を調べ始める。ホテル関係者や妖しげな宿泊客たちとの交流は、やがて彼女を禁断の快楽へといざない―。
監督は、前作『あのこと』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞、ルミエール賞作品賞を受賞し、英国アカデミー賞、セザール賞の監督賞にノミネートされたオードレイ・ディヴァン。舞台を現代に変えて、観る者にめくるめく興奮と陶酔、さらには幸福感までも与えるエロティシズムを、大胆かつ刺激的に描き切った。主演を務めるのは、『燃ゆる女の肖像』『TAR/ター』のノエミ・メルラン。
本作は第72回サン・セバスティアン国際映画祭でオープニング作品としてワールド・プレミアが行われ、さらに日本でも第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門でのアジアン・プレミアが実施され話題を呼んだ。
前作『エマニエル夫人』では、主人公を取り囲む謎多き人物たちが彼女を未知の快感へと導いていく様が描かれたが、本作でもエマニュエルの“ガイド”となる妖しげなキャラクターが多数登場。この度解禁されたのは、そんなミステリアスなキャラクターたちの姿を捉えた場面写真6点。彼らは香港の高級ホテルでエマニュエルと出会うホテル関係者や宿泊客にふんし、彼女を禁断の快感へと誘っていく。
エマニュエルと駆け引きをするホテルの支配人マーゴ役を演じるのは、『インポッシブル』でアカデミー賞にノミネートされたナオミ・ワッツ。ホテルの常連客だが、その素性を誰も知らない日系人男性ケイ・シノハラ役を務めるのは、Netflixオリジナルシリーズ『Giri/Haji』、ドラマ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル シーズン2』(U‐NEXT)への出演や、映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』の監督などで注目された、日本にルーツをもつウィル・シャープ。エマニュエルがホテルで出会う謎めいた男性サー・ジョン役を、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』、Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のジェイミー・キャンベル・バウアーが演じる。
さらに、エマニュエルに大きな気付きを与える重要なキャラクターで、毎日ホテルのプールに入り浸る謎の女性ゼルダ役は、中国四川省出身でスペインに拠点を置く俳優チャチャ・ホアン。チャチャは本作のキャスティングオーディション開催の噂を聞きつけた際、直接オードレイ・ディヴァン監督にDMを送りオーディション参加のチャンスをつかんだという。
ディヴァン監督は、この国際色豊かなキャストたち1人1人と事前に役について話す時間を設け、一緒に個性あふれるキャラクターを作り上げていったと述懐。さらに香港での撮影中は、キャストもクルーも映画の舞台となるホテルに宿泊し、さながら合宿のように絆を深めていったと明かしており、「長期間のホテル滞在で、チーム全員が、まさにエマニュエルと同じ感覚を抱いていたと思います。豪奢(ごうしゃ)な空間に身を置きつつも、幽閉されている気分です。眩暈(めまい)がするような撮影でしたが、皆で同じ気分を共有できたのでそれはそれで最高でした」と振り返っている。
映画『エマニュエル』は2025年1月10日より全国公開。