『キングダム 大将軍の帰還』山崎賢人が“王騎”大沢たかおに「学んで刺激を受けてきました」 原作者・原泰久のメッセージも到着
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7月12日に全国532館にて公開を迎えた映画『キングダム 大将軍の帰還』が、邦画実写歴代No.1のオープニング記録(金土日3日間興収・興行通信社調べ)を誇る歴史的なスタートを切り、シリーズ最高興収80億突破が確実という大ヒットを記録。この予想を超える大ヒットに“ファンの皆さまに直接感謝を伝えたい”と、11月14日に山崎賢人と大沢たかおが大ヒット御礼舞台あいさつを実施した。
【写真】王騎将軍から信へ 大沢たかおが山崎賢人にエール「これからも世界に向けて羽ばたいていってほしい」
本作は、紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政を壮大なスケールで描く漫画『キングダム』(原泰久/集英社)の実写映画化第4弾。
公開から4ヵ月たった今でもなお上映が続いている本作だが、舞台あいさつは約2ヵ月ぶりの実施。座席数500程度のキャパシティーの中で応募総数は1万通を超える人気ぶり。全国333館にライブビューイングをつなぎ、2人の最後の舞台あいさつを行った。
辻本義堂アナウンサーの呼び込みで扉が開くと、観客の間にある扉から、山崎、大沢が登場。まさかの客席からの登壇に場内は黄色い声援が飛び交い大興奮。その声に応えるかのように笑顔で観客と目を合わせながら、手を振りステージに登壇した。
山崎は「公開から4ヵ月経っても皆さんに笑顔で迎えてもらえて嬉しいです」と話し、大沢も「こんな時間に残ってくれているだろうかと不安もあったんですけど、入ってこんなにたくさんの方の声をいただいて感激しています。夜分遅くまで残っていただきありがとうございました」とあいさつ。
本作は昨日11月14日までの公開126日間で、観客動員数543万人、興行収入79.9億円を突破。最終の興行収入80億円突破は確実というシリーズ最大のヒットに。令和の邦画実写ではNo.1(興行通信社調べ)を樹立。歴代興行収入ランキングにもランクインするなど、驚異的な記録を今もなお伸ばし続けている。
これを受け山崎は「本当に素直に嬉しいですし、これだけ皆さんに愛される作品を作ってこれたんだなって、自分も誇らしい気持ちと感謝の気持ちがいっぱいあります!」と喜びをあらわにし、大沢は「この数字って今この時代、1人1回観ていく数字ではなくて、何度も行っていただいた方がすごくたくさんいることに改めてすごく感謝しています。観てくれたファンの方と一緒に過ごせることを願っていたので今日凄く嬉しいです」と感慨深い様子で語った。
4作を通して共演シーンも増えた2人だが、過ごしてきた時間でどのような刺激や学びがあったか聞かれると、「信を演じていて王騎将軍から刺激や学びを得たのと同じように、大沢さんから学んで刺激を受けてきました。1作目の時は、王騎将軍を目の前にしたときにビビっちゃっていたんですけど、“強くなろう!”と思って2作目で再会したときに強くなりましたよって感じを伝えたくて頑張ってきましたし、そこからまた撮影を重ねていって(3作目4作目とご一緒できたことも)全部が思い出で宝物です」。
大沢も「あげるとキリがないですが、ひたむきにキングダムという作品と役に向き合い続ける姿を真横でずっと見させてもらって、悩みながらもそれを払拭させるかのように日々練習しながら役になろうとしている姿に刺激を受けましたね。もし続編(2作目以降)があるならもっと体を作って彼の横にいる王騎というものにならなきゃいけないなと思わせてくれたのも山崎くんのひたむきな努力があったからで。7~8年顔を合わせてやってきたので俳優仲間というより家族のように思っていて、心も通い合ったので芝居では阿吽の呼吸であうようになりましたね」と、長く共演してきたからこその思いを明かし、照れくさそうに目を合わせ笑うシーンも。
そして山崎はあの名シーンについて「原作を読んだ時から好きなシーンだったので、素直に大沢さん演じる王騎将軍と過ごしてきた自分でいようと思っていました。本当にすごく大沢さんの声が好きで(笑)王騎将軍の魅力的な言葉を背中で受けていいシーンにしたいなという緊張感もあったんですけど、信と同じく深呼吸して景色を想像しながらやってました。」と、今まで語られてこなかった“将軍の見る景色”について当時を想起させた。
その後全国333館の映画館でライブビューイングに参加している観客から事前にSNSで募集した質問に答えていく企画では、「王騎将軍は天下の大将軍で中華最強の武将ですが、大沢さんは自分がここが最強だ!誰にも負けない!と思うところはありますか?」という質問が。大沢は「王騎将軍という役をいただいて、この役だけは監督やプロデューサーよりも自分が一番理解しているし、一番その気持ちがわかるんだと信じてやり続けられたなと思います。周りのスタッフも信じてくれて、どんな王騎ファンにも負けないくらい研究したしそこにすべての時間を使ってやってきたので、原先生にも自信をもって僕の方が詳しいかもって言えるくらい自分が愛した役でもあるから負けないかもしれないですね」と王騎将軍への思いの深さを語った。
そして質問の中には、サプライズで原作者の原泰久からメッセージが届く一幕も。それぞれに感謝の言葉を述べるメッセージに山崎は「原作の先生がこれだけ親身になってくれるのには、原先生の人柄が本当に素敵だなと思いますし、映画として一緒に最高の作品を作り上げられたことは本当に嬉しく思います」と喜びをあらわにした。
最後の質問で「長い間共に戦ってきたお二人に、王騎将軍から信へ、信から王騎将軍へ最後に伝えたい言葉はありますか?」と聞かれ、山崎は「約7・8年、王騎将軍としても大沢さんとしても見守ってくださっていろんなものを授けていただいて本当にありがとうございます! これからも自分の絶対に揺るがない魂みたいなものを持って生きていきたいと思います! ありがとうございました」と真っすぐに思いを伝えた。
それに対し大沢も「自分のできることや伝えられることは、言葉だけでなくて芝居や考え方など、今伝えることがなくなるくらい全て伝えたつもりだったし、プライベートでもいつも言い残したことはないかなと思いながら過ごしてきました。最初からそうだったけど会う度にどんどん立派な男・俳優になっているし、それをこれからは劇場とかで見させてもらうだけで自分の一緒にやってきた誇りだと思える。俳優30年やってきた中で長い8年間を共に歩んでくれたことに感謝しているし、これからも世界に向けて羽ばたいていってほしいなと思います」と激励の言葉を贈り、約8年という長い間シリーズを牽引してきた2人の最後の舞台あいさつは、盛大な拍手に包まれ幕を閉じた。
映画『キングダム 大将軍の帰還』は公開中。
※山崎賢人の「崎」は「たつさきが正式表記
原作者:原泰久のメッセージ全文は以下の通り。