映画『ザ・ホエール』でアカデミー賞を獲得したブレンダン・フレイザー主演、日本人監督・HIKARIがメガホンを取る映画『Rental Family（原題）』に、平岳大、柄本明が出演することが決定。今月3月より、日本での撮影がスタートする。

　本作は、東京で暮らす孤独で落ちぶれた俳優が、“アメリカ人男性”として日本の「レンタル・ファミリー」会社に雇われ、他人の人生の誰かの身代わりを演じることになる物語。その過程で、人との繋がりや自らが家族の一員として受け入れられる喜びを思いがけず再発見していくドラマを描く。

　5度のアカデミー賞作品賞に輝き、本年度第96回アカデミー賞でも『哀れなるものたち』（公開中）で主演女優賞を含む4部門受賞した、今年創立30周年を迎えるサーチライト・ピクチャーズと、長編デビュー作『37セカンズ』でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で喝采を浴びた、日本人監督・HIKARI（Netflixシリーズ『BEEF／ビーフ 〜逆上〜』など）がタッグを組み、主演にブレンダン、共演に山本真理を迎えた本作。撮影スタッフには、共同脚本・撮影監督を務めるスティーヴン・ブレイハット、美術に磯田典宏（北野武監督作品『座頭市』）、編集にトーマス・A・クルーガー（『SHOGUN 将軍』）、衣装デザイナーに望月恵（『37セカンズ』）、そしてヘアメイクアーティストとして百瀬広美（『そして父になる』）が参加する。

　今回共演として発表された平は、現在世界的な高評価＆大ヒットを記録しているFX製作ドラマ『SHOGUN 将軍』、ラミ・マレックとレイチェル・ブロズナハン共演のアクション・スリラー映画『Amateur（原題）』などで活躍中の俳優。Netflixシリーズ『Giri ／ Haji』では英国アカデミー賞テレビ部門の主演男優賞にもノミネートされた。そんな平が、ブレンダンと重要なシーンを演じ、もう1人の共演者として登場する柄本や、主演のブレンダンとどのような役柄で共演を果たすのか期待が高まる。

　HIKARIは本作について、「この作品『Rental Family（原題）』を世界に届けることはまさに夢のようです」と喜びのコメントを寄せており、「サーチライト・ピクチャーズとSight Unseen Productions（製作会社）の惜しみないサポート、この映画の製作に尽くしてくれる素晴らしいキャスト、スタッフ、そして何より、多才で、信じられないほどの思いやりと魂を持つブレンダン・フレイザーが私たちの映画作りの旅のヒーローになってくれた決断に心から感謝しています」とコメント。

　サーチライト・ピクチャーズ社長のマシュー・グリーンフィールドは、「この作品は私たちにとって非常にエキサイティングなプロジェクトであり、広く共感を呼ぶと確信しています。HIKARI監督とともに、完璧なキャストと製作陣を準備することができました。皆さんにこの映画を見ていただくのが今から待ちきれません」と期待とともに確かな自信をみせている。

　本作の撮影は今月3月から5月まで日本で予定されており、劇場公開日は後日発表予定。