浅野いにお、漫画家としての思いを力説「原作者と映像化というものの関係性はすごく難しい」
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漫画家の浅野いにお、アーティストの幾田りら、あのが26日、都内で開催されたアニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章完成披露試写会に登壇。浅野は漫画原作の映像化に対する思いを赤裸々に語った。
【写真】幾田りら&あのちゃんの演技を原作者・浅野いにおも絶賛!
浅野によるコミックを映像化した本作は、突如宇宙から襲来した母艦が空に覆いかぶさる東京で青春を謳歌する門出(幾田)とおんたん(あの)、そして2人の未来が予想もつかない方向へと向かう様を描く。
幾田とあののキャスティングにこだわり、アフレコの音声も全てチェックしたという浅野は「足掛け5~6年、このアニメーション作業をずっと続けてきましたが、なかなか原作者と映像化というものの関係性というのは、すごく難しいもので」とコメント。
様々な会議を重ねたと言い「最後まで作業しているっていうのは作画の部分なんですけれども、そこの部分がなかなか厳しい状態になっていまして。僕も絵描きなので、そこの部分にどの程度関わっていけばいいのかなという風に考えてはいたんですが、実際に前章だけでも恐らく100か200カットくらいのリテイクをお願いして作業していただいています」と明かした。
自らアニメーションのデータをレタッチし、直接自分が描いている部分もあるという浅野は「片足以上を踏み込んでしまった身分から言わせてもらいますと、アニメーション制作というのは関わる人数も多く、期間も長く、予算もあるんですが、限られたリソースの中で、全員が全員納得をするものを作る、クオリティが最高のものを作るっていうのは、かなり難しいものなんだなっていうことは、実感しました」と原作者としての思いを吐露。
前章も今後修正される予定だと明かしたうえで「制作チームの皆さん、ものすごく頑張って制作に尽力しています。僕もやれることは全てやりました。というか今もやっています」と言い、幾田とあのには「素晴らしい演技をしていただきました」「お二人は絶対の存在なんだなという風に思いました」と感謝していた。
アニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、前章が3月22日、後章が4月19日より全国公開。
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