岡本圭人、父・岡本健一との初共演振り返る 贈られた言葉に「涙が出そうに」
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俳優の岡本圭人と岡本健一が19日、都内で行われた舞台『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会に、若村麻由美、演出のラディスラス・ショラーと共に出席。圭人が、涙が出そうになったという健一の言葉を振り返った。
【写真】父子共演の岡本健一&圭人、満面の笑顔
本作はフランス演劇界を牽引する劇作家フロリアン・ゼレールによる舞台・家族三部作の二作品。『La Mere 母』は、ゼレールが『Le Pere 父』、『Le Fils 息子』の執筆に先立って、彼が31歳の時に三部作の最初に書いた作品。『Le Fils 息子』は、フランス演劇界で最高の栄誉とされるモリエール賞を受賞するなど高い評価を受け、2022年にはハリウッドでゼレール自身の監督によりヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーンの出演で映画化、23年に日本でも公開された。
“息子”ニコラを演じる圭人は、2021年の『Le Fils 息子』初演を振り返り「自分にとって初めての舞台、俳優となって第一本目の舞台、そして憧れだった父親との初めての親子共演ということで、印象に残っていることはいっぱいある」と述懐。「一番印象に残っているのは、初めての日、初日の15分前くらいに一番緊張しているところに父親が自分の楽屋まで来て、すごく良い言葉を掛けてくれたんです」と明かし、「『これからお前の新しい人生、新しい道が広がっていく。だから自分を信じてこれからもやっていってほしい』って。今じゃないでしょっていう(笑)。これから不安定なニコラを演じるのに、自分が満たされそうになっちゃって。涙とか出そうになっちゃって、それがすごく印象的」と実父である健一の言葉に感激したことを打ち明けた。
実際の親子でのプライベートな交流について聞かれると、圭人が「まったくしていないですね」と回答。「父親の舞台とかライブを見に行ったりして、その時の感想を話したりするくらいだと思う」と話すと、健一は「2、3週間ぶりくらいに久しぶりに会ったら、タンブラーのプレゼントをもらいました。ちょっとうれしかったです」と報告し、微笑んだ。
その後、舞台の魅力を問われた健一は「この作品をいかにお客さんに届けるかということしか考えていない。楽しいだけの舞台じゃないんです」と話し、「親子共演で、『息子と一緒にやれて幸せそうで楽しいですね』って思っているかも分からないけど、そんなんじゃ全然ないんですよね。とにかく作品を届けるということになると、本当に遊んでられない感じ。懸命に『伝えなきゃな』っていう」と作品に向かう姿勢を伝えていた。
舞台『La Mere 母』は、東京芸術劇場 シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場 シアターウエストにて、4月9日~30日上演。以降、鳥取、兵庫、富山、山口、高知、熊本、松本、豊橋にて巡演(※熊本、松本は『La Mere 母』のみ)。
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