5mものギターと海にたたずむ4人の姿―映画『キリエのうた』ポスター解禁 岩井俊二監督によるディレクターズカット版予告も!
アイナ・ジ・エンドが主演し、監督・岩井俊二×音楽・小林武史で奏でる音楽映画『キリエのうた』より、新たな視点で表現された印象的なポスターと、岩井俊二監督自ら編集を手がけたディレクターズカット版予告が解禁となった。
【動画】アイナ・ジ・エンドが歌う圧巻の“キリエのうた”に心が奪われる 映画『キリエのうた』ディレクターズカット版予告
本作で描かれるのは、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難にほんろうされる男女4人の人生が、切なくもドラマチックに交錯していく。
主演に抜てきされたのは、6月に解散した、楽器を持たないパンクバンド・BiSHのメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンド。映画初主演を飾るアイナは、主題歌を歌唱するほか、劇中曲として6曲を制作し、劇中でさまざまな歌を歌い圧巻のパフォーマンスを披露する。このほか、松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すずがメインキャストとして出演する。
ポスターは、国内外で人気のアートディレクター・吉田ユニが、本作を見て体感し感じ取ったものをデザインとして表現。撮影は『First Love 初恋』のメインビジュアルも担当した濱田英明が担当。吉田が監督・岩井俊二や濱田英明と打ち合わせを重ね完成されたデザインとなっている。
中央に象徴として置かれている全長約5mの巨大ギターは、キリエの“歌”によってみんなのつながり、そしてその歌によって大きな力になっていくんだということを表現するかのようにどっしりと構え、海で放流されていたようなテーブルや椅子などの古い家具を実際に組み合わせ、特別に制作されている世界にたった一つのギター。
そして、そのギターに寄り添うようにアイナ・ジ・エンド演じるキリエ、松村北斗演じる夏彦、黒木華演じるフミ、広瀬すず演じるイッコが、ギターを取り囲み寄り添うように表現されたデザイン。傷ついた人々の人生が絡み合いひとつの物語を織りなす本作を象徴するかのようなポスターが完成した。
吉田ユニは「“キリエのうた”を中心に繰り広げられるストーリーなので、キリエがいつも抱えているギターをモチーフにして、そこにみんなが集まっているようなイメージにしました。ギターを構成するのは、海に放流されていたような、朽ちたような、儚い印象が残る家具なのですが、それらが集まって大きなものになり、どこか強さが感じられるビジュアルになったらいなと思って考えました。家具などの中に、ドライフラワーなども入れて少し動きを出したり、蔦でギターの弦を表現しています」とコメント。
濱田英明は「キャストのみなさんがセットに入った瞬間、それぞれの役の姿になったのを見て、きっとよいポスターになると確信しました。そして、それを期待していたので撮影はとてもやりやすかったです。はじめにユニさんからイメージイラストをいただいた時は、実際にどうやってセットが作られるのか想像ができないほどだったのですが、スタジオに行くとほぼその通りのものが出来上がっていました。その完成度と再現性に驚いています」と語った。
予告編では、運命にほんろうされながらも懸命に生きる4人の姿を中心に、“キリエのうた”が奏でる物語が岩井監督ならではの美しい映像で贈られ、ギター片手にキャリーケースを引いて都会をさまようキリエや、真っ白な雪景色に寝転ぶキリエとイッコの姿が映し出される。また、キリエが歌う楽曲も印象的に使用され、予告編冒頭でカフェで歌われる「名前のない街」、ライブで人々を魅了する主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」のほか、物語を彩る楽曲の数々が披露される。
映画『キリエのうた』は、10月13日より全国公開。