アダム・ドライバー、俳優組合のストを支持しNetflixやAmazonを非難
アダム・ドライバーが、マイケル・マン監督の最新作『Ferrari(原題)』をひっさげてベネチア国際映画祭に参加。記者会見で、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキを支持し、組合と交渉に応じないNetflixやAmazonを非難した。
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アダムが出演する『Ferrari』は、独立系の映画会社であるネオンとSTXエンターテインメントが配給する作品。現在ハリウッドでストライキを行っているSAG-AFTRAとは事前に暫定合意を結んでいることから、ベネチア国際映画祭にも参加することができた。この暫定合意とは、SAG-AFTRAが全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)に要求している条件を全て認めるというものだ。
現地時間8月31日に行われた『Ferrari』の記者会見で、アダムはストライキについて聞かれ、「AMPTPに加わっていない作品の代表としてここに座り、SAGのリーダーシップの下に行われた効果的な戦術である暫定合意を宣伝できることを誇りに思っています」と述べた。
続けて、「ネオンやSTXエンターテインメントのような小さな配給会社が、SAGの求める要求を全て飲むことが出来るのに、NetflixやAmazonのような大会社が応じられないのは何故でしょう」と大手を非難。「SAGが映画をサポートして暫定合意を結ぶ度、彼らがコラボレートする相手を喜んで支援していることが明確となり、逆にAMPTPはそうでないことがわかります」と述べた。
Varietyによると、AMPTPとの交渉が進まぬ中、SAG-AFTRAはこうした合意をいくつもの作品と結んでおり、『Ferrari』の他にも、この後ベネチア国際映画祭でお披露目されるソフィア・コッポラ監督の新作『Priscilla』などともこの合意を結んでいるそうだ。
アダムの主演する『Ferrari』は、自動車メーカー「フェラーリ」の創業者エンツォ・フェラーリの半生を描く作品。ペネロペ・クルスやシェイリーン・ウッドリー、サラ・ガドン、ジャック・オコンネル、パトリック・デンプシーらが共演。今回パトリックも映画祭に出席している。