『泥濘の食卓』日向坂46・齊藤京子、吉沢悠&櫻井海音の温かい言葉に「泣きそうになりました」
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■吉沢悠(那須川夏生役)
――齊藤さん、櫻井さんとは初共演ですが、印象はいかがですか?
この『泥濘の食卓』って演じるうえで難しい役だと思うんですが、役に対して真摯に向き合っている姿を現場でもすごく感じられるので、いい現場だなと思いますし、お2人の姿勢が素晴らしいなと思っています。
――深愛が店長を愛しすぎてしまうことから“パラサイト不倫”が始まりますが、皆さんが「愛しすぎているもの」はありますか?
僕は、妻です。
――深愛は純愛モンスターということですが、この3人の中で一番ピュアな人は?
齊藤京子さん。柔らかい雰囲気と芯のあるイメージですが、虫が苦手で(笑)。虫にあれだけリアクションをする人は初めてだったので、そんなに(虫だけで)心を動かす人なんだな、と思いました。
――齊藤京子さんの「座長」としての印象はいかがですか?
普段やられている活動とは空気感が全く違うものだと思います。背負うものもあると思いますし、もしかしたらちょっとイメージが変わるぐらい、入り込まなきゃいけないぐらい難しい役だと思いますが、監督との話し合いもそうですし、演技中も本当に真摯に向き合っていると思います。
例えば齊藤さんが役作りで声のトーンを高くしているとおっしゃってましたが、自分の持っている何かを変えていくのはチャレンジングな部分もありますし、また新たな発見もあると思いますが、そこにすごく真摯に向き合っていらっしゃいます。今回は珍しくリハーサルもあったのですが、その段階から「深愛になろう」という前向きな姿勢が齊藤さんにはあったので、この難しい役に対しての向き合い方がすごいなと思いました。
――那須川夏生は物語では、ある意味ヒールな役どころだと思いますが、演じる上で意識していることはありますか?
原作もそうですし、ドラマもどちらかと言うと嫌われるような役柄だと思うのですが、安里監督が、作る側が意図的に那須川を嫌なやつになるように描きたくないっていうのはおっしゃってくださっています。“那須川夏生”っていう1人の人間が選択してしまったことが、世の中的には批判を受けるような行動ではあるのですが、その人なりに理由があったのだろうということをしっかり描いてくださるし、那須川だけじゃなくてそれぞれのキャラクターに対して、監督が「おそらくこのキャラクターはこう思っているよ」と細かい演技指導までしてくださるので、監督はじめスタッフさんを信じてやっていった結果、嫌われてもしょうがないかなと思っています。皆さんそういう気持ちで信頼してこの現場やっているのではないか思いますね。
――涙のシーンをはじめ、齊藤さんの印象的なシーンがあれば教えてください。
涙のシーンだけではなく、安里監督は「気持ちが生まれるまで待っていいよ」と、いろんなシーンで言ってくれるので、テーマ的には重いものですが、人間をしっかり描いているなという印象です。齊藤さんが演じる深愛は役として引っ張っていかなければならない部分もあるので、そこはしっかり丁寧に撮られている部分なのかなと思いますし、そこに齊藤さんがしっかり向き合って手を抜かずにやられていると思います。