カンヌ“パルムドール”受賞作『逆転のトライアングル』、遺作となったチャールビ・ディーンの華麗なるウォーキング映像到着
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リューベン・オストルンド監督による映画『逆転のトライアングル』より、チャールビ・ディーンがモデル仕込みのウォーキングを披露する本編映像が解禁された。
【動画】チャールビ・ディーンが華麗なウォーキングを披露! 映画『逆転のトライアングル』本編映像
本作は、無人島に豪華客船が漂着したら…という物語を通し、“ファッション業界とルッキズム、そして現代階級社会”をテーマに、私たちの価値観をひっくり返す、世紀の大逆転エンタメだ。カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、本年度アカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞の主要3部門にノミネート。カンヌとアカデミー賞の2冠達成なるかと一層の注目を集めている。
ハリス・ディキンソン扮する主人公カールの恋人ヤヤを演じたのは、本作で映画主演デビューを飾ったモデル出身のチャールビ。今後の活躍が期待されていた最中、32歳という若さで逝去した。残念ながら本作が遺作となったが、その高い演技力と存在感は死後も賞賛され続けている。そんなチャールビの魅力が味わえ、さらにモデル業界の実態が暴かれる面白シーンが解禁された。
ファッションウィークでの人気ブランドのショー。超VIPの席がないことに気づいたスタッフが、最前列に着席している他のゲストを移動させ無理やり席を空けるも、まだ1席足りない。やむなく全員が右へ1席ずれると、一番端にいたカールが押し出される。落ち目の男性モデルであるカールは、新しい席を用意されることもなく立ち尽くすしかない。
ファッションショーはチェロの生演奏に合わせ、「人類平等」「環境問題」など意味深長なメッセージを投げかけるが、次の瞬間には照明と曲調ががらりと変わり、商業主義的で華やかなショーが展開される。観客の黄色い歓声が飛び交う中、ヤヤが華やかに登場。カールは彼女の姿を後ろの列から寂しそうに見つめるのだった。
リューベン監督は、「このシーンで見せたように、環境問題のような重要なテーマを商売に利用する奴らには、普段から見るたびに怒りを覚えていたんだよ。あまりにも度を超えていてバカバカしいからね」と痛烈コメント。メッセージ性を「ファッション」のように消費するファッション業界を映画の中で意図的に批判したことを明かしている。
実際にファッション業界にいたチャールビは、「この映画は100%、ファッション業界の実態を伝えている。実は私をリューベンに推薦してくれたのは、ファッションフォトグラファーである彼の奥さんのシーナなんだけど、彼女がリューベンにファッション業界について話したことでこの作品は生まれたの。彼が業界の本質に通じていることは間違いないわ」と語る。
また、映画の公開を記念し、表参道・代官山・梅田にサロンを構える「ネイルサロンLIM」とのタイアップが決定。映画オリジナルのコラボデザインが誕生した。ポスターの中に散りばめられた印象的なゴールドのあしらいや、ヤヤが船上でくつろぐときに着用していたビキニをモチーフにした特別なデザインを楽しめるスペシャル企画となっている。
そして映画の原題でもある「Triangle Of Sadness(悲しみの三角形)」は、美容用語“眉間の皺”の意味。映画内のセリフにも登場するボトックス施術をお得に受けられる表参道スキンクリニックとのタイアップキャンペーンも実施される。
映画『逆転のトライアングル』は、2月23日より全国公開。