DC映画最新作『シャザム！～神々の怒り～』より、オスカー俳優のヘレン・ミレンら敵役キャスト陣の好演が光る本編映像が解禁された。

　2019年に公開された『シャザム！』の続編となる本作は、大人の事情を理解できない“見た目はオトナ、中身はコドモ”の半人前スーパーヒーローと、神々との闘いを描く最強バトル・アドベンチャー。

　主人公シャザムは、古代の魔術師より6人の神のパワーを授かった最強ヒーロー（大人の姿）だが、その頭脳はコドモなビリー。彼が魔法の言葉「シャザム！」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーローへと変身する。そんなシャザムに怒り、地球に襲来するのは“神の娘”三姉妹。その長女で、冷酷で聡明なヘスペラを演じるのは、『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。凶暴で野心家の次女カリプソ役を務めるのは、『チャーリーズ・エンジェル』『キル・ビル』などで知られるルーシー・リュー。

　今回解禁されたのは、ヘレンとルーシーの好演が光る本編映像。ヘスペラ（ヘレン）とカリプソ（ルーシー）は、魔術師の杖を手に入れるために博物館に侵入。警備員たちが果敢に立ち向かうも、“神の力”を前に成す術なし。カリプソに耳元で謎の呪文を唱えられた警備員は、突然理性を失い凶暴化、その支配は周りの人間へと伝染していく。姉妹の圧巻の存在感と共に、“神々”の力の一端も垣間見え、シャザムとのド派手バトルへ期待が高まるシーンとなっている。

　50年以上にも渡り様々な役を演じ、近年は「ワイルド・スピード」シリーズにも出演している名優ヘレン・ミレン。本作の敵役には、そんなヘレンだからこそ醸し出せる“凄み”が必要だったという。

　ヘレンは今回の役柄について「あくまでも古典的でシリアスな演技にこだわったわ。私たちの役は皮肉をいっさい込めずに真顔で演じれば演じるほど良くなるの。そのギャップに観客は笑ってくれるのよ」と演じるうえで重視したポイントを明かす。続けて「それでも、ザッカリーがあまりにふざけるから、笑いをこらえるのに必死だったわ（笑）」と、主演のザッカリーとの撮影を振り返った。

　一方、カリプソ役のルーシーは、今回の本編シーンについて「冒頭の博物館のシーンで、カリプソがやっと見つけた魔術師の杖に手を伸ばそうとすると、ヘスペラがピシャリと手を叩くところがあるの。どこかコドモっぽい描写なのに、二人ともシリアスな顔でいるのがすごく面白味があるのよ（笑）」とコメント。“敵キャラ”であるにもかかわらず、“姉妹らしさ”あふれるユーモラスな姿に笑ってしまったと明かした。

　監督のデイビッド・F・サンドバーグは、本作でのヘレンとルーシーの演技について「彼女たちが真剣であればあるほどユーモラスな瞬間が生まれる。普通の俳優には務まらない役だよ。ヘレンやルーシーだからこそ、あの迫力と面白さを表現できたんだ」と太鼓判を押している。

　映画『シャザム！～神々の怒り～』は、3月17日より全国公開。