アイナ・ジ・エンド、緑黄色社会・長屋晴子らのインタビューも ミュージカル『ジャニス』ビジュアル公開
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<浦嶋りんこ インタビュー(抜粋)>
――ニーナ・シモンを演じる実感みたいなものがより高まった感じですか?
高まりました、とっても。数年前に公開されたNetflixのニーナ・シモンのドキュメタリーフィルムをちょうど見たところなんです。歌っているニーナだけではなくて、彼女の生い立ちとか、そういったものも含めて細かく見ることができました。ちょっと想像していたニーナ像と違ってきましたね。彼女の人としての苦悩だったりとか、歌わざるをえない感情だったりとか、そういうことがフィルムで見られたことがとてもよかったです。よりハードルは上がったんですけれども。
――今回「ジャニス」の話が来たときの感想を教えていただけますか?
なんて贅沢なステージなんだろう、と思いました。すごいキャスティングをしているっていうのも伝わってきていましたしね。オムニバスみたいなコンサートではなくて、舞台としてやるんだっていうのを聞いて、“すごいことをしようとしているのね”って思いました(笑)。アメリカだったらそれこそジャニスの浸透度も高いでしょうし、ブロードウェイで公演をずっと打てるくらい客層も幅広いと思うんですよね。何度も劇場に足を運ぶ人も多いでしょうし。それを日本で舞台化することのハードルってたぶんアメリカとは違うものがありますよね。それを思った時に、“なるほど、だからこそこのキャスティングなのか”って思いました。
――今回のキャスティングについて。
いやあ、新鮮です。ミュージカルって、本数たくさん打つのがミュージカルだとすると、これはもう規格外のお話じゃないですか。だって、本数打てないキャストでやってるわけですから。だから私は今回限りだと思い込んでいるんですよ。このキャスティングでこういう作品を2022年に日本でやるっていうのは、最初で最後なんじゃないかなっていう気がしてます、実は。
――今回の出演する意気込みを聞かせてください。
感慨深いですね。ジャンル的に言うと、たぶん自分はヒップホップとかソウルが好きなシンガーとして生きてきたつもりでいるんです。それがロックのジャニスとどうコラボするんだろうって思ってたんです。こんな形だったらあり得るんだって今回気づかせてもらいましたね。何十年も歌ってきましたが、ジャニスの曲をカバーすれば、ジャニスを歌ったみたいな気持ちになれるってことではないんです。だから今回こんな形で「ジャニス」という舞台を作り上げ外に見せていく、そのエネルギーのひとかたまりに自分がなれるんだと思ったらとってもうれしいです。