山口智子、27年ぶり実写映画出演 佐藤浩市×横浜流星『春に散る』で橋本環奈とWヒロイン
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俳優の佐藤浩市と横浜流星がダブル主演する映画『春に散る』で、女優の山口智子と橋本環奈がダブルヒロインを務めることが決定した。山口が実写映画に出演するのは27年ぶり。併せて哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰が新旧ボクサー役で出演することも発表された。
【写真】W主演を務める佐藤浩市と横浜流星
原作は沢木耕太郎の同名小説(朝日新聞出版)。沢木が半生をかけて追い続けてきたテーマは、ボクシングを通じて“生きる”を問うこと。新田次郎文学賞を受賞した『一瞬の夏』(1981年)、『カシアス』(2005)に続き、『春に散る』はその集大成ともいえる作品となっている。
主人公は、不公平な判定で負け米国へ渡り、40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、偶然飲み屋で出会い、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて二人は世界チャンピオンを共に目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく―。
翔吾を導くことで人生に尊厳を取り戻そうとする仁一を演じるのは佐藤浩市。仁一と出会い、諦めかけていた夢に再度挑戦する翔吾を演じるのは横浜流星。監督は人間ドラマの名手・瀬々敬久。そしてこのたび、プロデューサー陣の「今までのボクシング映画という域にとどまらない映画にしたい」という熱望により実現した、山口智子と橋本環奈の出演が発表された。
山口が演じるのは、仁一がかつて所属していた真拳ジムの現会長で、仁一に恋心を抱いていた真田令子役。『スワロウテイル』(1996年)以来27年ぶりの実写映画出演で、佐藤とはドラマ『LEADERS リーダーズ』(2014年)以来の共演となる。
一方、橋本が演じるのは、翔吾の恋人で仁一の姪・広岡佳菜子役。これまでは同世代俳優との共演が多かった橋本が、佐藤浩市らベテラン俳優と競演。瀬々監督のもと、オーラを抑えて影のある役柄に挑む。なお、横浜流星とは初共演。
山口は「日々猛練習を積み、心身ともにボクサーへと生まれ変わりつつある佐藤浩市さんと横浜流星さんの気迫に圧倒されています。まるでドキュメンタリーのような、リアルで純な輝きを放つ彼らの記録映画とも言える本作に関われる喜びと共に、本気で我が命を生きる覚悟で臨みます」とコメント。
橋本は、演じる役柄について「叔父の仁一と再会するまでは父の介護で貧しく漫然と過ごしていましたが、ボクシングという共通の夢や過去を持った人々と出会い大きく人生が変化してゆきます」と語り、「そんな佳菜子を敬愛してやまない先輩俳優の皆さんと共に演じられる事を心から幸せに思います。私が今まで演じてきた役とはタイプの異なる役なので、自身で殻を破るつもりで新境地に挑みたいと思います」と意気込んでいる。
さらに、哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰が新旧ボクサー役を演じることが決定。哀川は、仁一の昔のボクシング仲間で世界チャンピオンをともに目指した、刑務所から出所したばかりの藤原次郎役。本作で5度目の瀬々作品出演となる。
同じく昔の仲間で、仁一と翔吾の挑戦を支える佐瀬健三役には片岡鶴太郎。かつてボクシングに挑戦しプロライセンスを取得、タイトルマッチでセコンドを務めるなど、ボクシング経験が豊富な片岡が、物語にリアリティを持たせる。
そして坂東が演じるのは、東洋太平洋チャンピオンとして、翔吾の対戦相手となる大塚俊役。ドラマ『未来への10カウント』(2022年)でもボクシング部員を演じており、横浜流星とのボクシング対戦シーンに期待が高まる。
哀川は「久しぶりの佐藤浩市さんとの共演、楽しみにしてます。スチール撮影での穏やかな表情が印象的でした!」とメッセージ。片岡は「しばらくボクシングトレーニングをしていませんでしたが、この機会にジムに通いトレーニングをしボクサーとしての身体をつくり撮影に臨みたいと思います」、坂東は「一つ役者人生の中で大切な1ページになり、世に残り続ける作品が出来ると確信しています。大尊敬する方々とお芝居ができること、その中に立たせて頂けることに感謝を忘れず頑張ります」と話している。
映画『春に散る』は、2023年全国公開。
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