俳優のコリン・ファースが主演を務める、米犯罪ドキュメンタリーをドラマ化したサスペンス『ザ・ステアケース ‐偽りだらけの真実‐』が、10月7日よりU‐NEXTにて独占配信されることが決定。森田順平、本田貴子、榎木淳弥、斉藤壮馬ら豪華声優陣が参加した吹き替え版予告と、字幕版の予告2種が解禁された。

　2001年12月。作家マイケル・ピーターソンの妻キャスリーンが、ノースカロライナ州の自宅階段から転落死した。現場の痕跡や彼女の遺体から、単純な転落死とは思えない不可解な点がいくつも見つかり、検察は「事件」として現場にいたマイケルを殺人罪で起訴する。ピーターソン一家はマイケルの無実を訴えるが、裁判が進むにつれ、彼や子供たちの知られざる秘密が次々と明らかになっていく…。

　2004年、アメリカで実際に起きたこの事件の真相に迫ったドキュメンタリー映画『ザ・ステアケース 〜階段で何が起きたのか〜』が製作された。384分という長編ながらもその衝撃続きの内容でメディアから高く評価され、後の犯罪ドキュメンタリーブームの火付け役となった。

　本作は、容疑者とされたマイケルを主人公に、事件の全貌をドラマ化した全8話のリミテッドシリーズ。マイケルとその家族、検察、弁護士、ドキュメンタリースタッフ、さまざまな視点から繰り広げられる事件の考察と、キャスリーンの死を軸にピーターソン一家の過去と現在が次々と交錯していく。本国では、今年5月にHBO maxにて配信された。

　主人公マイケル・ピーターソンを演じるのは、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファース。不自然な死を遂げる妻キャスリーンには『ヘレディタリー／継承』のトニ・コレット。大家族を支える善良な夫婦の顔と、その一方で家族だけに見せる厳格な一面や、家族にも明かさぬ秘密を抱える不穏な様子を見事に演じ、2022年度のエミー賞にて主演男優賞、主演女優賞2部門でノミネートを果たした。

　そのほかにも、マイケル・スタールバーグ、ジュリエット・ビノシュら実力派俳優が豪華共演。さらに、父の秘密に翻弄されながらもそれぞれの人生を歩んでいくマイケルの子供たちに、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガー、『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズでサンサ・スターク役を演じたソフィー・ターナー、今年5月に公開された『帰らない日曜日』で主演を務めたオデッサ・ヤングなど、若手有望株が顔を揃えている。

　日本語吹き替え版には、コリン演じるマイケル役に多くの映画で彼の吹き替えを担当した俳優の森田順平、妻キャスリーン役に本田貴子を起用。また、2人の息子であるクレイトン役に榎木淳弥、トッド役には斉藤壮馬。ジュリエット演じるソフィー役は、山像かおりが務める。

　予告は、ノースカロライナ州ダーラムでピーターソン一家が仲睦まじく幸せそうに過ごす姿から始まる。しかし2001年12月、マイケルから、妻のキャスリーンが階段から落ちて倒れていると通報が入るところから一気に不穏な雰囲気に。救急隊が駆けつけると、キャスリーンは既に息絶えていて、階段下には大量の血が飛散。警察はマイケルが妻を殺したとみて捜査を開始する。

　マイケルの弟と子どもたちは彼の無実を信じ団結するが、事件はマスコミに大きく報じられ疑惑は深まっていく。「全てが異常だよ」「あることが明るみになるのが心配だ」「ママは知ってた？」と意味深な言葉を語る家族たち。「マイケルは極端なのよ」と語り、「マイケルって旦那さん？」と聞かれると「そう。名前を偽ってなければ」と答える生前のキャスリーン。最後はマイケルが、家族が集まった食卓で「約束しよう。これを乗り越えれば、事態はきっと良くなる。家族に、そして恋しい人に」と言って乾杯する場面で幕を閉じる。

　『ザ・ステアケース ‐偽りだらけの真実‐』（全8話）は、10月7日よりU‐NEXTにて独占配信。