今井翼、映画初主演作『TELL ME ~hideと見た景色~』メイキング写真公開
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俳優の今井翼が主演を務める映画『TELL ME ~hideと見た景色~』が、先日東京都内にて主要キャストのクランクアップを迎えた。これと併せてメイキング写真が公開された。
【写真】本物のhideの愛車「ダイムラー ダブルシックス」も登場
本作は、hideさんの実弟・松本裕士さんの著書「兄弟 追憶のhide」(講談社文庫)をもとに、hideが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟たちの軌跡を描く。今井が演じるのは、hideの実弟で主人公の裕士。駆け出しのマネジャーながら、本人不在のhideプロジェクトを実現すべく奔走する。
本作が映画初主演となる今井は、実在の人物を演じるにあたり、プレッシャーや葛藤も多かったというが、塚本連平監督と演技について話し合うなど、芝居に対する真剣な姿勢、初主演作への意気込みも十分。およそ1ヵ月にわたる撮影を熱く駆け抜けた。
hideの弟でマネジャーの裕士が運転するhideの車は、本作のためにエンジンや内装などがレストアされた、本物のhideの愛車「ダイムラー ダブルシックス」を使用。ほかにも、裕士のスーツや、hide with Spread Beaverのメンバーたちの色鮮やかで個性的な私服、hideの愛用品など、当時の資料や映像を参考に、1990年代を再現した衣裳や小道具が用意された。
クランクアップの日は、裕士役の今井、I.N.A.役の塚本高史、バンドメンバーたちほか主要キャストが集結し、都内にてhide事務所の撮影。裕士がI.N.A.らバンドメンバーたちと一緒に準備していたアルバムの制作に暗雲が立ちこめる…というシリアスなシーンだが、1ヵ月近い撮影を通じて気心知れた様子のバンドメンバーたちは、塚本を中心にチームワークもバッチリ。和気あいあいとした様子のバンドメンバーたちとは対照的に、シリアスなシーンが続く今井は集中力を高め、芝居に全精力を注いでいた。撮影は順調に進み、クランクアップを迎えたキャスト陣は、塚本監督からお酒をプレゼントされ、うれしそうな表情を見せていた。
塚本監督は撮影を振り返り、「今井さん演じる裕士はさまざまな面を持ち、繊細に心を動かさなければならない役どころなので、彼の緊張をほぐし、それで大丈夫だと言い続けるのが僕の仕事でした。早い段階で、今井さんと塚本さん、お二人のいいコンビネーションができあがっていたと思います」と笑顔で語った。
I.N.A.役の塚本高史は「やっとみんなと仲良くなってきたかなという頃に終わってしまうのは、本当に寂しいです。自分が小さい頃から憧れていた人の映画に関わることができて。ましてやI.N.A.という重要な役に選んでいただいて。きっと僕が出ていなかったら、ものすごく嫉妬してたと思います(笑)。公開を楽しみにしております」とほっとした表情。
今井は「1年越しのクランクインからこの日を迎えられて、まずはホッとしています。実話であり、役どころとしても日々葛藤することがありましたが、塚本監督が日々寄り添ってくださったおかげで、自分なりに心を込めて、丁寧に演じさせていただくことができました。皆さんとこの作品を作り上げられたことを誇りに思っております」と晴れやかな表情。周囲のスタッフたちから大きな拍手が送られ、キャスト陣も名残惜しそうな様子を見せていた。
映画『TELL ME ~hideと見た景色~』は、今夏公開。