女優の吉岡里帆が主演する映画『ハケンアニメ！』より、アニメ監督を演じる吉岡、中村倫也のほか、彼らを取り巻くプロデューサー役の柄本佑、尾野真千子らを捉えた7枚の場面写真が解禁された。

　直木賞作家・辻村深月による同名小説（マガジンハウス）を実写化する本作は、世界が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号＝「覇権（ハケン）」を手にするべく奮闘する人々の姿を描くお仕事ムービー。監督は『水曜日が消えた』の吉野耕平が務める。

　地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳（吉岡里帆）は、監督デビュー作で憧れのスター監督・王子千晴（中村倫也）と覇権を争うことに。王子は過去にメガヒット作品を生み出したが、その過剰なこだわりとわがままぶりで監督降板が続いていた。そんな崖っぷちの王子を8年ぶりに監督復帰させるべく、プロデューサーの有科香屋子（尾野真千子）は人生を懸けた大勝負に出る。瞳はクセ者プロデューサー・行城理（柄本佑）や個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点【ハケン（覇権）アニメ】の称号を手にするべく、激烈な“戦い”に身を投じていくが─。

　今回解禁された場面写真は7枚。瞳が鋭い形相を向けているのは、自身が手掛ける『サウンドバック 奏の石』を担当する敏腕プロデューサー・行城。彼は担当作品をヒットさせるためなら何でもするという気概の持ち主で、たびたび瞳を翻弄する。同じ作品に携わる彼らの間には、どのようなドラマが待ち受けているのか期待が高まる。

　そして、王子の才能に人生を懸ける『運命戦線リデルライト』のプロデューサー・有科と王子の間にもまた、異なるドラマがある様子。場面写真には、なぜか思わしげな表情で1点を見つめる有科の姿も捉えられている。

　ほかにも、制作会議で真摯な表情で何かを訴えかけようとする瞳の姿や、瞳を筆頭に制作スタジオの面々が真剣な眼差しで一方に向かって歩んでいるシーンなど、アニメ業界に身を置く彼らの間で展開される熱いストーリーに想像が膨らむショットとなっている。

　映画『ハケンアニメ！』は、2022年5月全国公開。