女優ののんが主演する映画『さかなのこ』より、原作者のさかなクンが、お魚大好きな謎の人物“ギョギョおじさん”役、さかなクンと中学高校時代に同級生だったドランクドラゴン・鈴木拓が、主人公の恩師役で出演することが発表された。併せて2人が登場する本編映像も解禁に。

　さかなクンの半生を、主演・のん×監督・沖田修一がユーモアたっぷりに描く本作。原作はさかなクン初の自叙伝『さかなクンの一魚一会 ～まいにち夢中な人生！～』（講談社）。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた原作を、劇作家・映画監督の前田司郎がフィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジした。前田と沖田監督は『横道世之介』以来のタッグとなる。

　主演ののんは、子供のように天真らんまんで好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、性別の垣根を越え生命力いっぱいに演じている。共演には、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、三宅弘城、井川遥ほか豪華キャストが集結した。

　今回、原作者のさかなクンが、お魚大好きな謎の人物“ギョギョおじさん”役、さかなクンと中学高校時代に同級生だったドランクドラゴン・鈴木拓が、主人公の恩師役で出演することが発表され、2人の登場シーンを収めた本編映像が解禁。

　本編映像でさかなクンは、自身のトレードマークであるハコフグ姿はそのままに、白衣の代わりにトレンチコートを羽織り、小学生のミー坊と幼なじみのヒヨの前に「ギョギョ〜？」と言いながら突然現れる、ちょっと怪しい“ギョギョおじさん”として登場。このさかなクンのようでさかなクンではない、お魚が大好きなギョギョおじさんは、ミー坊の将来を決定づけ、後々大事件を起こしてしまう超重要な役どころだ。

　さかなクンは、自叙伝が映画化され、さらに映画初出演を果たしたことについて「映画化してくださると最初に伺った時は『ギョギョッ！！？』とビックリしました。さらに“ギョギョおじさん“としてお招きいただけると聞いてまたビックリしまして、『夢のようだなぁ』と思いました！」とさかなクン節全開でその喜びと驚きを語った。

　撮影初日に行われたという同シーンの撮影では、緊張からか「ギョギョ～！？」の一言でNGを出してしまったさかなクン。「違った！ギョめんなさい！すみません！ギョめんなさい！皆様！！」と腰を落として謝る姿からは、謙虚な人柄がにじみ出ていて、現場が温かな笑いに包まれていたという。

　一方、実際にさかなクンを“ミー坊”と呼ぶドランクドラゴンの鈴木が演じるのは、さかなクンと鈴木の恩師である“鈴木先生”役。鈴木先生は、学生時代のミー坊をあたたかく支え、お魚博士への道を大きく開くきっかけを作る人物。本編映像では鈴木が、カブトガニを前に大興奮するミー坊（のん）に、漁師から教材用に譲り受けたこのカブトガニを一緒に育てることを提案する鈴木先生をナチュラルに演じる姿を収めている。

　映画『さかなのこ』は、9月1日より全国公開。