俳優の長谷川博己が主演を務め、女優の綾瀬はるかが共演する映画『はい、泳げません』より、本編映像と追加場面写真が解禁。泳げない哲学者・小鳥遊雄司（長谷川）が、泳ぐことしかできないコーチ・薄原静香（綾瀬）に、水泳教室への入会を強引に勧められるシーンを収めている。

　ノンフィクション作家・高橋秀実の同名著書を実写化する本作は、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。監督・脚本を、映画『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が手がける。

　主演の長谷川は、水に顔をつけることもできないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな哲学者・小鳥遊雄司を演じる。そんな主人公に水泳を教えるコーチ・薄原静香役には綾瀬。泳ぎを教えることに情熱をかける一方で、泳ぎ以外は不器用な変わり者のコーチを演じている。

　今回解禁されたのは、小鳥遊（長谷川）が、静香（綾瀬）に水泳教室への入会を強引に勧められるシーンを収めた本編映像と場面写真。

　ひょんなことから水泳教室の門戸をたたいた小鳥遊。最初は見学だけのつもりだったが、「入会ですか？」と笑顔で窓口に現れた水泳コーチの静香（綾瀬）から「大丈夫、私が必ず泳げるようにします！」と断言され、次のクラスを体験するよう強引に誘われる。

　予期せぬオファーにとまどい、言い訳をしてなんとか断ろうとする小鳥遊だが、静香は「うち、（水着の）レンタルあります。それとも買っちゃいます？　どうせ入会するんだし」と軽快にコミュニケーションをとりながら、水泳パンツやゴーグル、タオルまで、手際よく準備を進めていく。どんどん話が進んでいく中、小鳥遊が脂汗をにじませ「もし僕が溺れたらどうなりますか？」と聞くと、静香は「私が助けます」とにっこり。

　そして体験に参加しプールサイドに立った小鳥遊は、水泳教室に通う主婦4人を前に、ぎこちなく自己紹介。興味津々の彼女たちから「おいくつ？」「お仕事は？結婚はされているの？」などと質問攻めにされてしまう。42歳にして、ジタバタしつつも新たなチャレンジをしようとする小鳥遊の姿に思わず声援を送りたくなる、ユーモラスで微笑ましいシーンとなっている。

　映画『はい、泳げません』は、6月10日より全国公開。