マーベル・スタジオの劇場版最新作『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』より、“異次元の展開”を予感させる物語のキーマン6名のキャラクタービジュアルが解禁された。

　元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジが、いまだ多くの謎に包まれている“マルチバース”を舞台に新たな脅威へと立ち向かう本作。解禁されたキャラクタービジュアルでは、ストレンジがシリーズを通してあまたのピンチを救ってきた相棒のマントを羽織り、新たな脅威を迎え撃たんとする勇ましい表情を浮かべている。

　アベンジャーズ最強の魔女ワンダ／スカーレット・ウィッチは、『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』では当初アベンジャーズの“敵対者”として登場するが、その後『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』などを経て、“ヒーロー”へと成長。予告編では「毎朝、同じ悪夢を見る」と発言するなど、これまで家族、恋人、仲間など、大切な者を失い続けた彼女の苦悩がうかがえるが、今回のビジュアルでは力が覚醒したかのような魔女の姿で力強いまなざしをのぞかせている。

　『ドクター・ストレンジ』で初登場し、『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』を経て、今や魔術師を率いるリーダーとなったウォンは、規律に厳しく、真面目な性格だが、ストレンジにはどこか甘く、なんだかんだで彼をほっとけない人情派な一面を持つ。最新作でも新たな脅威にストレンジと共に立ち向かう。

　『ドクター・ストレンジ』では事故で医師生命を絶たれ絶望するストレンジを傍で支え、彼が唯一心を許せる存在であった元恋人の医師クリスティーン。予告編では、新しいパートナーと結婚し、新たな人生を歩まんとする幸せそうな姿が描かれている一方、ストレンジの横で“マルチバース”の世界を目の当たりにし、ぼうぜんとする姿も見られ、ストレンジを放っておけないお人よしな性格は健在なようだ。

　そして、『ドクター・ストレンジ』ではストレンジとともに闇の魔術師と戦い勝利するも、最後には自らも悪に染まったかのような謎を秘めた魔術師モルドも登場。新ビジュアルからは、坊主頭から一転、髪とひげを伸ばし、何か思惑を抱いているような曇った表情を見せている。

　さらに、新たに登場する、マルチバースの秘密を握る少女アメリカ・チャベスは、原作コミックでも人気のあるファン待望のキャラクター。彼女は“マルチバースを行き来する”という特殊能力を持っているが、まだまだ未熟なためその力を自分の意志でコントロールできない。その能力は、彼女が抱く“恐怖の感情”によって発動するため、別世界の脅威から逃れるべく多くの異なる世界を経てストレンジたちの前に現れる。

　「スパイダーマン」（2002、04、07）シリーズで知られるサム・ライミ監督は「ファンが興味を持っているのはキャラクターなんだ。彼らはどういう人物なのか？　彼らはどうなるのか？　彼らは正しい選択をするのだろうか？　私たちはそういったところを掘り下げたんだ」と、キャラクターの重要性について解説している。

　映画『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』は、5月4日より公開。