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生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言

【解説/みどころ】
チェルノブイリの原子炉爆発事故以降、世界中で反原発運動の気運が高まったが、この映画はそれを先取りしたという意味で、森崎東の時代感覚の鋭さを改めて見直させる作品だ。とはいえ決してマジメ一直線にはならず、森崎監督独特の“人間模様”となっている。原発問題、ジャパゆきさん、修学旅行積立金強奪騒動など面白い事件や現象を、やや多少盛り込み過ぎて全体に未整理なところが目につくが、はみ出し人間たちの生き方は、“総中流階級”となった当時の日本人に痛烈なパンチを浴びせていて小気味良い。旅回りのストリッパー、バーバラは、原発を転々と渡り歩く原発ジプシーの宮里とは腐れ縁の仲。彼女はそろそろ二人で堅気の仕事について結婚したがっていたが、そこに事件が起こる。原発作業中に廃液漏れで被爆し、事故隠しのために命を狙われる安次が逃げ込んできて……。物干し台でのセックス、墓場での結婚式など、エキセントリックでありながらどこかもの哀しいアウトローの心情を共感を込めて描いている。


キャスト
倍賞美津子原田芳雄平田満片石隆弘竹本幸恵久野真平小林トシ江梅宮辰夫左とん平小林稔侍殿山泰司泉谷しげる上原由恵乱孝寿
スタッフ
監督: 森崎東 脚本: 森崎東 近藤昭二 大原清秀
上映時間・制作年
105分/1985年
制作国
日本
配給
キノシタ映画


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